太郎システム

とりくみ

炎のゲームクリエーター③ を開催しました!

2021年7月7日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第3回目となる『炎のゲームクリエーター』を開催しました。

今回の取り組みについて

今回は、Scratch で制作した4コマ漫画のプレゼンテーションからスタートです。
前年度までは、プレゼンテーションの際に、子ども達が使うパソコンから直接プロジェクターに映像信号を送って、各々に操作してもらいながら発表ができていました。
ところが今年度は、パソコンを新しいものに総入れ替えした結果、おそらくディスプレイドライバーの不具合か何かで、映像を出力することができなくなっています。
そこで、あらかじめ子ども達の作品を僕のパソコン内にコピーしておいて、Bluetooth のゲームパッドを使って画面を操作してもらいました。
ただ、予測はしていたのですが、後半はゲームパッドでの操作が段々面倒な感じになってきたので、画面操作は僕が担当して、子ども達には発表のみをしてもらいました。
最初からこのスタイルでやればよかったですね、よい勉強になりました。
発表の内容としては、それぞれが持っているこだわりポイントもはっきりしていて、なかなかおもしろいプレゼンタイムになったのではないかと思います。

その後、暑い夏を乗り切るために、USB 充電式の扇風機を全員にプレゼントしたのですが、これがなかなか好評でした。
USB 端子の種類や、 電力の仕組み、バッテリーの性能などなど、パソコン周辺機器を通して、科学的な考え方やメカニカルなものの仕組みなどにも興味を持ってくれたらいいなと思います。

最後に、今回の取り組みのメインとなる、新たなプログラミングの課題へ突入しました。
今回の課題は、『RPG 風の仕組み作り』をすることです。
初代ドラクエ風のフィールド上で、主人公のキャラクター(自機)を、方向キーを使って上下左右に自由に動かす仕組みを作ってみます。
僕が子ども達に伝えたことは、「キーボードの方向キーと連動させて、好きなキャラクターを上下左右に動かす仕組みを作ってみてください」ということだけですが、案の定、子ども達は他の物を作ることに熱中し始めました。
方向キーで動かしてほしいのに、スタートボタンを押すと勝手に道を辿っていく仕組みになっていたり、なぜか宿屋の中に入れるようになっていたり、ロトの剣を振ったり背中に収納できたり、ベギラマを出せるようになっていたり…
こんな仕組みを作ってみたい! というものが、次から次に出てくるのでしょうね。
イイ感じに楽しくなってきました。
次回もまた、もう少しこの続きがどうなるのかを見てみたいので、『RPG 風の仕組み作り』を継続してみようと思います。

プログラミングツールの多様性について

教室に通ってくれている子が、Unity をやってみたいと相談してくれました。
その時に詳しく話をすることはできなかったのですが、Unity に興味が向いているということは、Scratch ではできないことをやってみたいということなのだと思います。
例えば、スマホのゲームアプリとして Google Play などで販売してみたいとか、バリバリの 3D ゲームを作ってみたいなどです。
Google Play などで販売してみたいのであれば、2D のグラフィカルなゲーム制作に強く、比較的扱いやすい Adobe Animate(Flash)でも、Adobe AIR との連携で、スマホのゲームアプリは作ることができます。
また、3D ゲームにこだわりたいということであれば、確かに Unity が現時点では最も扱いやすいし、それはそれでアリのような気もします。
この教室の開催日だけで、3D ゲームを完成させるところまで行けるかというと、それはさすがに難しそうですが。
ただ、そもそもこの教室は何かを作り上げることを目的とはせず、試行錯誤する過程を重要視するという、僕の超個人的な考えで運営しているわけで、完成させるという結果が伴わなくても、子ども達自身がそれで納得できるのであれば特に問題は無いはずです。
使いたいツールを自由に使うことで、子ども達のモチベーションが上がるというところが重要なわけですから。
この教室で Scratch をメインに使っている理由は、僕の個人的な負担軽減のためや、パソコンの性能の問題、そして無料で利用できる開発環境であることなど、ほとんどが運営側の都合でしかありません。
学校教育よりは少しはマシですが、同じようなジレンマを抱えた状況といえます。
本来であれば、子ども達がやってみたいと思う瞬間のモチベーションを、可能な限り損なわないようにしたり、子ども達が最もパフォーマンスを発揮できるツールを使用しながら学びを深めることができれば、どんなに良いかと思わずにはいられません。
次回の開催日までには少し時間がある(夏休み期間中となる8月はお休みです)ので、この問題の良い解決策について、いろいろと考えてみたいと思います。

ページのトップへ戻る