とりくみ

太郎システムの取り組み

太郎システムは、主に以下の3項目に取り組むことを業務としています。

1.太郎の紹介

太郎システムの代表を務める、『太郎』の紹介をしていきます。
誰も興味は無いでしょうけど、していきます。
平社員である『たじぱ』が、一所懸命、一生懸命にしていきます。
ちなみに、郎(長男)と郎(次男)のパなので、『たじぱ』です。

2. アプリケーション開発

特別支援・2E・ギフテッド・プログラミング教育向けに、教育用アプリの開発を行なっています。
そんなものわざわざ開発しなくても、世の中には便利な教育アプリや ICT ツールがたくさんあるじゃないか! といった意見もあるかもしれませんが… いや、全くもってその通りです。

3. 教育や発達障害などに関する情報発信

当サイトのコラムを中心に、講演会での情報発信や、教育 × テクノロジー関係の体験教室を運営しています。
発信する情報は、主に『発達障害』『教育』『テクノロジー』『2E・ギフテッド』『プログラミング』『アート』『マイブーム』に関することです。

活動報告

太郎について

太郎は、佐賀県在住の、鉄道とヒーローをこよなく愛するおこちゃまです。
一週間のうち、3日間は特別支援学校に通い、2日間はホームエデュケーション(モンテッソーリ+シュタイナー的な教育)を実施することで、非計画的で非効率的に非認知スキルを伸ばしていくという、非定型なタイプの人間にとっては、わりとイイ感じの日常を送っています。
そのような独自の環境の中で好きなことに熱中し、自己決定しながら創造力を育んでいくことで、太郎らしい世界観が形成されていくのだろうと思うのです。
そうすれば、60歳から120歳までの60年間という貴重な時間を無駄にすることなく、常にモチベーション高くワクワクしながら生きていくことができるはずです。

現在のところ、太郎システムの代表としての太郎の仕事といえば、僕に新たな知見を与えてくれることです。

太郎の生い立ち

平成23年の12月に、体重762グラムの超低出生体重児としてこの世に誕生してくれました。
出生後、すぐに NICU(新生児集中治療室)で手厚い治療を3か月間受けた後、GCU(新生児治療回復室)へと移り、そこでメキメキと体力をつけていきます。
毎日面会に行ってミルクを飲ませて、1グラムでも体重が増えるとキャッキャと大喜びするような日々が懐かしいです。
ささいな事に一喜一憂していたあの日々は、今でも鮮明に心に焼き付いています。
入院期間106日のうち、面会に行けなかった日が1日だけありましたが、この1日だけというところが妙にウソっぽくていい感じでしょ?
でも本当に何かの用事で、1日だけ行けなかったのが、今でも少しだけ心残りなのです。

そんなこんなを経て、平成24年の4月に無事に退院することができました。
桜が満開の中を、ウキウキしながら一緒に家に帰ることができるなんて、生まれてすぐの頃は想像もできなかったです。
その後は保育園と療育施設に通いながら、スクスクと、それはもうスクスクと成長してくれました。

太郎の特性

太郎は、3歳の時に『自閉症スペクトラム障害』と診断されました。
小児科の先生から初めて診断名を聞いた時は、突然のことで受け入れ難く、「なるほど… だが断る。」と言いそうでした。
ところがその後、自閉症スペクトラム障害(その中でも特にアスペルガー症候群)の特性について調べれば調べるほど、僕自身の特性と完全に一致するではないですか。
真冬の風呂上りに、パジャマを着る時間がもったいなくて、パンツ1枚の状態で朝まで絵を描き続けられる(集中しているので全く寒くない)のって、この特性による能力だったのか…
学生時代に先生から「おまえは天才だ!」と「おまえは変人だ!」という2パターンの誉め言葉をもらい続けてきたのも、単にこの特性がそうさせていただけなのか…
などなど、太郎のおかげで僕の過去の記憶が一気に高解像度化されて、『自閉』というものをもっと深く知りたいと思うようになりました。
それと同時に、「太郎よ! ようこそアスペルガーの世界へ! 僕以上の変人になってくれよ!」という思いが日に日に強くなっていきました。

太郎の将来に全く不安が無いかと言えばウソになりますが、僕と同じように、自分の好きな事をバカみたいに追求して、苦手なことや嫌なことは基本的にスルーしながら、自分の道を歩めばいいだけの話です。
特化した専門性を武器にすることができるなど、人生120年時代を楽しく生きる(特に後半60年を!)ことができる能力を持てそうなところにも、ちょっぴり期待しているのです。
例えばプログラマーやデザイナーなどのクリエイティブな職業の場合、少なくとも僕の知っている天才的な能力を発揮している人は、100パーアスペルガーです。
彼らが仕事(=好きなこと)に没頭している時間は尋常ではなく、おそらく普通の人達から見たら、その姿は狂気の沙汰でしょう。
彼らが創造的仕事や非生産的遊びにおいて、優れたパフォーマンスを発揮できているのは、全くもって当然なのです。

改めて言うまでもありませんが、発達障害の特性によって物事がうまくいかないというのは、本人の努力不足などでは決してありません。
逆もまた然りで、発達障害の特性を能力として発揮できている場合においても、それは本人の努力の賜物などでは決してありません。
うまくいかない理由は特性によるものだけど、うまくいく理由は努力によるものだという理論では、定型発達の人達に対して申し訳ないですからね。
そのぐらい、この自閉的な特性というものは、僕たちの人生に大きな影響を与えているものだと思うのです。

太郎は、そういう特性を生かしながら究極に尖った変人になるため、普通では無いことを自分の中の普通だと勘違いしながら、今日も前だけを見てのんびりと歩いています。

コラム

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