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炎のゲームクリエーター⑦ を開催しました!

2021年12月1日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第7回目となる『炎のゲームクリエーター』を開催しました。

マインクラフトへの転換

前回宣言していた通り、今回からマインクラフトをスタートすることにしました。
マインクラフト(以下マイクラ)とは、サンドボックスゲームと呼ばれるジャンルのゲームです。
仮想世界の中で、自分たちで自由に目的を設定したりしなかったりしながら、さまざまな活動を行なうことができます。
まさにサンドボックス(公園の砂場)で遊ぶような自由な空間ですね。
最近、メタバースという言葉を聞くようになりましたが、マイクラの世界はまさにメタバースと言えるでしょう。
マイクラには、大まかには「クリエイティブモード」と「サバイバルモード」があります。
クリエイティブモードでは、プレイヤーは自在に空中移動しながら、ブロック素材を自由に使って建造物を建てたりすることができます。
レッドストーン回路を駆使すれば、これまたさまざまな動的仕掛けを作ることもでき、本当の意味で、創造力やプログラミング的思考力を主体的に育むことができます。
サバイバルモードでは、食料を確保しながら、採掘や交易をして装備を充実させたり、モンスターと戦いながら、自然の中での生きるすべや目的を、自分なりに獲得していきます。
僕もマイクラをやり始めて2年ほど経ちますが、間違いなく現代の子ども達の教育には欠かせないツールであり、すべての子ども達に体験してもらいたいアプリだと実感しています。

マイクラへの子ども達の反応

結論から言えば、子ども達の反応はメチャメチャ良かったです。
ほとんどの子ども達がマイクラ経験者でしたが、みんなで同じワールドに入って共同作業をするのは初めてだったようで、それだけでもかなり盛り上がりました。

今回は、クリエイティブモードでワールドを作成しました。
そして、「まずは全員で学校を建設して、その後は、個別に自分が理想とする未来の家を建築してみよう!」という課題を出してみました。
すると、最初の30分間ぐらいは、男子は意味不明な遊びに全力を出していました。
だいたい男子の行動パターンはそういうものなので、こうなること自体は、あらかじめ想定済みです。
課題は出したものの、どう行動するかはそれぞれの自由なので、まずはこの仮想世界の中で、納得のいくまで思うままに行動してみるのが良いでしょう。
何でもできる自由な空間で、自由な行動をして過ごすというのは、実は意外と不自由なもので、そのうち行動するための目的がほしくなってきます。
でもそこに気付くには、自ら経験してみるしかないんですよね。
結局のところ、一通り意味不明な遊びに全力を出した男子も、そのうち学校建築に力を注ぎ始めました。

今回は、学校を完成させるところまではいかなかったのですが、もうすぐで完成できそうなところまでは来ています。
次回は、早々に学校を完成させて、自分が理想とする未来の家の建築に取り掛かってもらいたいと思います。

教育に必要なデジタル環境について

前回、鳥栖市の貸出用パソコンに大きな問題があることを指摘していましたが、おそらく今後も解決する見通しが無いことから、タブレットPC は自分で準備しました。
このタブレットPC、いわゆる中華タブレットなのですが、ここ最近の性能の発展には、目を見張るものがあります。

今回購入した、2021年モデルのタブレットは、Antutu ベンチマークスコアが25万点という、かなり使えるタブレットです。
もちろん、iPad や Galaxy タブレットと比較すると性能は見劣りしますが、2万5000円で買えるタブレットでこの性能は驚異的といえます。
今まで使っていた、鳥栖市の貸出用パソコンとは比べ物にならない快適さです。
貸出用パソコンを、どのような基準で選定しているのかはわかりませんが、仮に子どもの教育に使おうと思うと、それなりにハイスペックが要求されるわけで、市役所内で使用しているパソコンと同等のものを買っておけばだいたいオッケーでしょ! 的な発想では今回のような事が起こります。
もちろん何をやるかにもよりますが。
地域の小学校が自信満々に発表しているように、プリントの手順通りに答え合わせをする作業や、単なるテレビ電話として使うだけなら、低スペックでも構わないでしょう。
でも、GIGA スクール構想が目指しているものはそこでは無いはずで、いつのまにかデジタル端末を使うこと自体、または昔ながらの授業を遠隔で実施するためのツールとして、タブレットPC が利用されているようです。
これでは教育的効果は期待できないわけで、メタバースや VR や AR などを活用することで、子ども達が持っているそれぞれの能力を発揮できるような環境を構築することが大切です。
そのためには、やはりある程度の PC スペックが必要になるのは仕方がないし、むしろ積極的に投資するべきところだと思うのです。

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