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とりくみ

特別支援教育セミナー in 九州 2018 に参加しました!

地区のまちづくり推進センター(近所の公民館)の、2月の月間スケジュール表が自宅のポストに届いたので、目を通してみると…
ななななんと! 行事予定欄のところに、2月3日と4日の2日間にわたって、『特別支援教育セミナー』という文字が書いてあるではないですか。
これはおもしろそうだぞ! ぜひ参加してみたいぞ! と思いつつも、「2月3日といえば… あっ今日だ!」ということに気が付き、とりあえずダメもとでセンターに電話をかけてみることに。
担当者に事の経緯を話してみると、事前予約無しでも大丈夫ですよ! ということで、飛び入り参加させてもらいました。

会場に到着して、セミナーの正式タイトルが、『特別支援教育セミナー in 九州 2018・第17回 院内学級担当者の会 研修会』だということを初めて知りました。
なぬ?院内学級担当者の会ですと…?
もちろん僕は、院内学級を担当している人間ではありません。
これは、ひょっとして場違いなところに来てしまったのかも?という不安が一瞬頭をよぎりますが、まぁ気にしないことにします。

研修会抄録の中でのあいさつ文には
"特別支援教育の本格的実施からより的確な対応が期待されています。そこで、特別支援教育担当教員や医療・福祉の場で特別な支援を必要としている子どもたちに関わっておられる方々を対象に、今年も明日からの実践力を身につけるできるように計画致しました。病気の子どもたちにとっての教育の重要性について社会的認識の高まりの中で始めた研修会(病弱教育セミナー)を基本にし、特殊教育から特別支援教育への動きを受け、平成20年度から「特別支援教育セミナー」としています。"
とあります。

やはり、『院内学級担当者の会』というだけあって、参加されているみなさんは、ほぼ教育関係者のようでした。
何の関連性も無く、単なる近所のおじさんとして、ひょっこり参加しているのは僕だけのようです。
もちろんアウェイ感満載ではありましたが、それでも快く参加させていただけたのはうれしかったです。
また、特別支援教育の中でも、病弱の児童や身体的な障害のある児童を対象とした研修内容がメインとなるセミナーでした。
僕の場合は、通常学級でのインクルーシブ教育や、発達障害を対象とした特別支援学級や特別支援学校での教育方法に興味の矛先が向いているので、今回のセミナーとは少し方向性が違います。
ただし、情報として知っておくことに損は無いだろうし、興味深いタイトルの講義もあったので、ピンポイントでいくつかの講義を受けてみることにしました。

2日間のセミナーのプログラムは以下のとおりです。

第1日目(平成30年2月3日)
開講式
9:30~9:40
特別支援教育セミナー in 九州地方会 会長 深川美砂子
演習①
9:40~12:10
『特別支援教育に生かせるカウンセリング』
帝京平成大学 児童学科 教授 横田雅史
講義①
13:00~14:00
『特別支援学級と特別支援学校の連携について』
佐賀県立中原特別支援学校 主幹教諭 松尾みどり
講義②
14:10~15:10
『インクルーシブ教育とは』
帝京平成大学 児童学科 教授 藤本裕人
演習②
15:20~16:50
『摂食指導の実際』
NPO法人 摂食コミュニケーション・ネットワーク 理事長 中島知夏子
講義③
17:00~18:00
『特別支援学校小学部・中学部学習指導要領について』
佐賀県教育委員会 特別支援教育室 室長 馬場浩輔
演習③
18:50~20:30
『ストレスをためない呼吸法』
気功インストラクター・生活習慣病予防指導士 山津敦子
第2日目(平成30年2月4日)
演習④
9:00~12:00
『インシデントプロセス法による指導目標、指導計画の立て方』
スーパーバイザー 帝京平成大学 児童学科 教授 横田雅史
司会 帝京平成大学 児童学科 教授 深川美砂子
記録 鳥栖市教育委員会 指導主事 中島達也
資料提供 足立区立新田小学校 教諭 斉藤志津香
講義④
12:50~15:10
『テクノロジーを活用することで生まれる自立感と社会参加の在り方』
福岡市立南福岡特別支援学校 教諭 福島勇
閉講式
15:10~15:30
特別支援教育セミナー in 九州地方会 会長 深川美砂子

僕がチョイスした講義は、1日目は『特別支援学級と特別支援学校の連携について』と『インクルーシブ教育とは』と『特別支援学校小学部・中学部学習指導要領について』を、2日目には『テクノロジーを活用することで生まれる自立感と社会参加の在り方』をチョイスしました。
ちなみに、料金は1講義1000円です。
2日目の講義は、2時間20分もあるのでお得感がありますね。

さて、一通り興味のありそうな講義を受けてみたのですが、個人的に一番興味深かったものは、『テクノロジーを活用することで生まれる自立感と社会参加の在り方』でした。
実際に iPad を使いながら、学習上のさまざまな困難を解決する方法を体験でき、テクノロジーによって、低コストまたは無料でさまざまな工夫が可能だという説明も大変わかりやすかったです。
Youtube にて、関連するムービーも公開されているようですので、参考までに → https://www.youtube.com/user/174iamsam/videos

次に興味を持った講座は『インクルーシブ教育とは』で、基本的には全て知っている内容ではあったのですが、ところどころに裏話的なものがちりばめられていて、センスを感じる話し方だなぁという意味で、プレゼンテーションの勉強になりました。

僕が興味を惹かれる講義というものは、話し手の考え方や個性がにじみ出ていて、その世界観の中に引き込まれる講義であり、単なる事実関係やエビデンスを述べたり、制度の説明をするだけの暗記型学習のような講義ではありません。
そういう意味でも、2日目の福島先生の講義は、大変興味深いものでした。

さて、2日間に渡るセミナーが終了したのですが、その際、なんと…

終了証書

そうです、終了証書が発行されたのです!
この年になって、このようなものをいただく機会はなかなか無いので、子供だましだなぁと思いながらも、うれしかったですね。
いや、むしろ永遠の中学2年生である僕だからこそ、このような子どもだましが一番うれしいのかもしれません。
閉講式の直前に、会場の後ろのほうで、インクジェットプリンターがギーコギーコとがんばって働いているなぁと思ったら、この終了証書を印刷されていたのですね。
ほんとに、ありがたいことです。

セミナーを主催された、特別支援教育セミナー in 九州地方会の会長、深川美砂子さま、ありがとうございました。

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