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とりくみ

みんなのマインクラフト③ を開催しました!

2022年7月6日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第3回目となる『みんなのマインクラフト』を開催しました。
この教室は、地域の小学校と特別支援学校小学部の子ども達が集まって、メタバースを体験しながら、さまざまな創作活動とコミュニケーションを行なう場所を目指しています。

みんなで そりレース!

今回は、コロナウイルスの影響なのか、単に夏バテぎみなのかはわかりませんが、学校を欠席している子が多かったため、少人数での開催となりました。
クリエイティブモードで継続している「まちづくり」に関しては、チームで建築している子もいるため、欠席者の意向を無視したままで制作を進めてしまうと、後から困ったことになるパターンもありえます。
そこで、今回は「まちづくり」をひとまずお休みして、ミニゲーム的なものをやってみようと思いました。
どのワールドにするか悩んだのですが、簡単なルールで気軽に遊べそうだということで、まずは「そりレース」をやってみることにしました。

ところが、そう狙い通りには行かないもので、確かにルールは簡単でも、気軽に遊ぶにはあまりにも操作が難しすぎるワールドでした。
地面がツルツルしすぎていて、そりを真っすぐ走らせるだけでも難しく、スタートエリアの外に出ることすらできない子もいました。
挙句の果てには、そりを捨てて走り出すという、独自のルールで勝利を目指す子が降臨。
そうすると、真面目にそりに乗っている子が確実に敗北することになるので、ほとんどの子がそりを捨てて走り出すというカオスな状態に陥り、最終的にレースは成立しなくなりました。
結果として、子ども達全員が謎のルールに納得できたのかどうかはわからないものの、まぁそういうこともあるだろうということで、それぞれの価値観で折り合いをつけることはできていたのではないかと思います。
仮想世界をルールでガチガチに縛ってしまうと、それは現実世界と全く同じものになってしまうので、僕は個人的にはあまり好きではありません。
ある程度自由な発想で、ルールに縛られずに、いかに自分なりに状況を楽しむことができるかという能力は大事で、結局そういうところから新しい遊びが生まれたりもします。
今回のレースでは、僕が想定した通りの結果にはならなかったものの、これはこれで良かったと思えます。
このように、大人がコントロールできない状況が生まれるからこそ、みんながいろいろなことを考えます。
単に画面の中の世界の話であり、一見どうでもいいことのようにも思えるかもしれませんが、仮想世界での小さな思考の積み重ねが、将来のイノベーションに繋がるのではないかと思うのです。

空中の島々でサバイバル

そりレースで疲れ果てたので、後半はじっくりと取り組むことができるクリエイティブモードがいいかな、と思いました。
ところが、子ども達から「サバイバル的なことをやってみたい」というリクエストが出ました。
もちろんサバイバルモードをするのは構わないのですが、普通にサバイバルモードをスタートしてしまうと、仮にエンダードラゴンを倒すことを目標にした場合、かなりの時間がかかってしまいます。
また、何の目的も持たないサバイバル生活をするのも、それはそれでアリかもしれませんが、この教室では時間がかなり貴重なため、何か小さな目的は達成してほしいと願ってしまいます。
そこで、エンダードラゴン討伐までの、ある程度の環境が揃っているワールドでサバイバルしてみることにしました。

このワールドでは、空中に浮かぶ島々を渡り歩いて、強力な武器や防具をゲットしたり、必要な道具をクラフトすることで、それなりに早く「ジ・エンド」への道が開かれます。
ただ、今回は時間が足りなくて、もう少しで「ジ・エンド」へ到達できるというところで終了しました。
次回も、前半はこのワールドをすることになると思うので、全員で力を合わせて… いや、それぞれで好きなことをやってもいいので、とりあえず誰かがエンダードラゴンを討伐してくれればと思います。

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