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とりくみ

みんなのマインクラフト⑥ を開催しました!

2022年11月2日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第6回目となる『みんなのマインクラフト』を開催しました。
この教室は、地域の小学校と特別支援学校小学部の子ども達が集まって、メタバースを体験しながら、さまざまな創作活動とコミュニケーションを行なう場所を目指しています。

まちづくりでモンスター制作

前回の終了間際に、RPG風のサバイバルを開始したのですが、原因不明のバグにより、ゲームのカギとなるアイテムが動作しないという状況になってしまいました。
どうしたものかと思い、子ども達に相談してみると、全会一致で「まちづくりの続きがしたい!」ということになり、クリエイティブモードでの「まちづくり」を再開することにしました。

前回のまちづくりから少し期間が空いているのですが、その期間中に子ども達の間で流行しているのが「レインボーフレンズ」です。
さっそくレインボーフレンズの建築をする子どももいて、現代の子ども達へのネットコンテンツの影響力の大きさに、改めて驚かされます。
次回のまちづくりの際には、また別の何かが流行している可能性もありますが、その時その瞬間に一番好きなものを作るというのは、やっぱり最高にモチベーションが上がるし、大切なことですよね。
積極的に建築を楽しむ姿を見ることができて、僕はとてもうれしく思います。

ただ、透明化のポーションを使って、他の子の建築現場にこっそりと近づき、TNT などを使って邪魔をするという行為もあったそうで、他の人が作り出した大切な創作物を傷つけるようなことは、絶対にやってはいけないことです。
無から何かを作り出すという行為を、リスペクトできるかどうかは、教育などの環境要因で大きく左右されます。
誰かの創作物を軽んじるということは、自分の創作物にも価値を見出すことができないか、そもそも自ら何かを創作することすらできないということにもなりかねません。
これ、意外と学校の教師など、子どもとかかわっている大人でもやっちまうことなんですよね。
目の前にある作業をこなすこともある程度は必要ですが、無から何かを作り出すという行為、つまり「創造力」は人間にとって最も重要な力であるということを、改めて強調しておきます。
それが周囲に良い影響を与えたかとか、ペーパーテスト対策に直結しているかといった謎の評価基準はとりあえず無視して、何かを創造したことに対してきっちり評価できる大人が周囲にたくさんいてほしいと僕は願っています。

今回はもうひとつうれしいことがあって、マイクラ初心者の子が巨大な建築物を作り始めた際、ひたすらブロックで壁を埋めていく作業に直面していたのですが、その作業を数人が手伝ってくれて、一気に作業が進んでいました。 
今回の教室では、わりと個人プレイになりがちなのですが、整地をするとか壁を埋めていくといった作業的な部分を、サポートしあいながら目標に向かっている姿を見ることができて、とてもうれしく思いました。

次回も、ひとまず「まちづくり」からスタートすることになりそうですが、また何か興味深い出来事を目にすることができるのではないかと期待しています。

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