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とりくみ

みんなのマインクラフト⑱ を開催しました!

2023年2月21日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第18回目となる『みんなのマインクラフト』を開催しました。
この教室は、2018年の4月にスタートして以来、プログラミングやアニメ制作や画像編集など、さまざまなクリエイティブにチャレンジしてきました。
昨年度からは地域の小学校と特別支援学校小学部の子ども達が集まって、メタバースを体験しながら、さまざまな創作活動とコミュニケーションを行なうことを目的に、「マインクラフト」をマルチプレイで楽しんでいます。
なんだかんだで6年間続いたこの教室ですが、今回が最終回となります。

マイクラは楽しい!

前回から、MODも何もないオーソドックスなサバイバルモードでマルチプレイをしています。
いわゆる「ヒカクラ」と同じような世界を多人数でプレイしているような状態なのですが、これが本当に楽しくて、まさにマイクラの醍醐味ともいえます。
子ども達が大好きな、いつもの「ベッドウォーズ」はやらなくていいのか確認したところ、「このまま最後までサバイバルをやる!」というのが共通意見だったので、驚いたと同時にうれしくもありました。
自由度の高いバーチャル空間を、複数人で協力しながらサバイバル生活するというのは、知的好奇心を刺激してくれる不思議な魅力があるのでしょう。
ただ、これはサバイバルモードの宿命でもあるのですが、終了時間が来ると現在進行中の冒険が中断してしまうということなので、なんとなく中途半端でグダグダな感じのエンディングを迎えることが確定したともいえます。
もちろんそれがダメだということではありません。
この教室では目標を達成することを目標にするような学校的価値観は持ち合わせていないため、どんなラストシーンでも大歓迎なのです。
ところが終了30分前ぐらいから、なにやら状況が一転しました。
数人でやたらとエンダーマンを討伐しているなと思っていたら、いつのまにやらエンドポータルを完成させていて、全員でジ・エンドへと足を踏み入れていたのです。
自由な生活を営むことができるサバイバルモードにも、一応の終着点のようなものはあって、それがラスボスの「エンダードラゴン」を討伐することです。
タイムリミットが迫ることで、「時間内にエンダードラゴンを討伐したい!」という共通の目標が、子ども達の中に急に芽生えたようでした。
自慢ではないのですが、締め切りが迫らないと実力を発揮できないというのは僕もまったく同じなので、今の子ども達の心理状況は手に取るようにわかるし、無性に応援したくなります。
いいぞいいぞ、やはり人間はこうでなくちゃ… と思いながら状況を見守っていると、ほんとに終了時間ギリギリでエンダードラゴン討伐に成功しました。
いやもうほんと、ラスト30分間はみんながゾーンに突入していたのではないかと思えるほどで、かなり凝縮された密度の高い時間を体験できました。
この冒険が現実世界なのかバーチャル世界なのかの境界線もかなり曖昧でどうでもよくなっている中で、とにかくみんなで力をあわせてエンダードラゴン討伐という行き当たりばったりの目標を達成して、その緊迫した一部始終を目の前で見ることができたことは感動的でした。
「葬送のフリーレン」でいうところの、魔王討伐を達成した瞬間って、きっとこんな気持ちだったのでしょう。
グダグダなエンディングになるはずだったのに、子ども達が自らの思い付きと行動力を発揮することで、結果的にはしっかりした感じのエンディングを迎えることができました。
この6年間の最後を飾るのにぴったりなラストシーンまでもらえて、ホントにありがたいです。
6年生のみなさんは、来年度からは中学生ですが、ぜひマイクラとか Unity とか Unreal Engine とか、なんならロブロックススタジオでもいいし、この際 Scratch でもいいので、創造性を刺激するツールを使い続けて、これからもクリエイティブな日々を送ってくださいね!
今、熱中できるものを持っていれば、将来きっと役に立ちますから!

最後に!

なんだかんだで6年間続いた「放課後子ども教室」ですが、今回でついに終了です!
6年前にスタートした時は、初めての試みなので、どうなることかと心配しましたが、いろんなピンチを乗り越えながら楽しくやってこれたのではないかと思います。
今まで参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました!

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