炎のゲームクリエーター⑥ を開催しました！

2021年11月10日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第6回目となる『炎のゲームクリエーター』を開催しました。

公民館用パソコンの限界

今回も、前回からの続きで、Scratch で RPG 風のゲーム作りにチャレンジしてみる予定でした。
ところが、数人の子どものパソコンの処理が異様に重く、まともに作業ができない、という謎のトラブルが発生してしまったのです。
ちょっと調べてみたところ、Windows が強制的にアップデートをしようとして、バックグラウンドで何やら重い処理を実行しているようでした。
このようなトラブルは事前に想定していたことで、ネット環境が無いのであれば、パソコンの寿命が尽きるまで絶対にネットに接続しないで、完全にスタンドアロンの機器として使用するべきだと、市役所の担当者にも提言していたのですが…
どうやら、他のまちづくりセンターでネットに接続した形跡があり、大きなアップデートが終了することなく、中途半端な状態になっていてるパソコンが何台か混じっているようです。
Windows アップデートに関しては、プレゼンの途中とか、重要な作業中に突然アップデートが始まったりするというトラブルが世界中で発生した過去もあります。
ネット環境が無ければ、アップデートの処理を速攻で中断してくれればいいのですが、しつこく謎の処理を実行し続けるせいで、比較的軽い Scratch でも、まともに作業ができない状態になってしまいます。
マイクロソフトは、もう少しそれぞれの事情に配慮した設計にできなかったのでしょうか。
とは言っても、Windows ユーザーを長くやっていると、これぞマイクロソフトらしさだな、という爽快感すらあります。
また、市役所の貸出用パソコンに関しては、オフラインで Word と Excel を練習するだけの用途を想定しているかのような、低スペックのパソコンがたくさんあっても、今回のようにまともに作業ができない状態になるのであれば、今の時代の子ども達にふさわしいパソコンとは言えないでしょう。

トラブルへの対処方法

とは言っても、トラブルが起こるとワクワクしてしまうのが人間とかサイヤ人というものです。
なんとかパソコンを使える状態にするため、簡易的に Wi-Fi 環境を作り、Windows アップデートを完了させようと試みました。
ところが、この方法もうまくいきませんでした。
ななんと、この時はじめて気が付いたのですが、市役所の貸出用パソコンは、無線 LAN に対応していなかったのです…マジか。
無線 LAN に対応していないノートパソコンが、この世に存在するという事実にビックリしつつも、おそらく公的機関で使用するパソコンは、その方が都合が良いのでしょう。
そしてこの瞬間に、「このパソコンは子ども達の教育には絶対に使えない！ 絶対に！」と確信しました。
Windows アップデートが実行されるものの完了することのない、イラッとさせられる状態で、このまま使い続けることは不可能です。
全てのパソコンを有線でインターネットに接続して、やたらと時間のかかるアップデートを1か月に1回ほど実施できる人がいるのであれば話は別ですが、おそらくそんな暇な人はいないでしょう。
そこで、思い切って次の手を打つことにしました。

Scratch → Minecraft への華麗なる転身

実は、来年度からは、マインクラフトをやってみようと思っていました。
少しタイミングは早まりますが、今年度も12月からマインクラフトをやってみてもいいかなと思うのです。
マインクラフトをやったことがないという子もひとりいたので、ひとまずPC版のマインクラフトをやってもらったのですが、なかなか好感触のようでした。

他の子も「やりたい！」ということで、PC版のマイクラを体験してみました。
マイクラをやったことがある子も、PC版は初めてのようで、「ゲーム実況者はこんな感じでプレイしているのか！」と驚いていました。
というわけで、とりあえずチャレンジしてみる価値はありそうです。
マインクラフトは教育的効果が高いということはよく言われているし、僕も個人的にはそう思っていて、できればすべての子どもはマインクラフトをやってみるのがいいのではないかと思っています。
クリエイティブモードで自由な創作に没頭するのはもちろんですが、サバイバルモードでも、全員で同じワールドに入って協力しながら何かを成し遂げるというのは、感動的なシーンになります。
問題があるとすれば、次回の開催までに、全員分のタブレット PC とマイクラのアプリと、その他もろもろの設定やアカウントを準備しなければならず、その予算と時間をどのように捻出するかということです。

うーむ、まぁ何とかなるでしょう。