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とりくみ

キッズ★プログラミング④ を開催しました!

2018年9月5日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第4回目となる『キッズ★プログラミング』を開催しました。

夏休み期間中は、子どもチャレンジスクールはお休みだったので、2カ月ぶりの開催です。

7月のキッズ★プログラミングで取り組んでいた課題が制作途中の状態ですが、ひとまず前回の課題はスパッと忘れて、今回から新たな課題に取り組むことにします。
なぜなら、2ヶ月も前の記憶を呼び起こして… なんて面倒なことをしていたら、気分的に盛り上がらないというか、せっかくのヤル気も薄れてしまいます。
それよりも、新しいことにチャレンジする瞬間のワクワク感を大切にすることで、創造的活動で最も重要な『モチベーション』を高められます。
モチベーションが高い状態とは、主体的に学んでいる状態です。
以前の記事にも書きましたが、この状態をできるだけ長く維持できるようファシリテーションすることが、僕の唯一の役割であり、キッズ★プログラミングの最終的な目的と言っても過言ではありません。

…というわけで、今回からは新たに『ダンジョンゲームを作ろう!』という課題にチャレンジします!

制作に入る前に、まずは Scrtch で作られたゲームを体験してもらうため、あらかじめ公式サイトからダウンロードしておいた、世界中の子ども達が作ったオリジナルゲーム10個ほどを、自由にプレイしてもらいました。

すると、どうでしょう…
最新のテレビゲームやスマホゲームなど、莫大な開発費をかけて制作されたゲームに慣れ親しんでいる子ども達が、「これ、おもしろい!」などと言いながら熱中してプレイしているではないですか。
世界中の小中学生が個人で制作した、お世辞にも美しいグラフィックとは言えないようなゲームでも、実際にやり始めてみたら、メチャおもしろいんですよね。
むしろ、簡素な画面構成と、時折出現する絶妙なバグが、さらにおもしろさを引き立てているともいえます。
例えば、タイミングよくスペースキーを押してジャンプするだけの縄跳びゲームでも、簡単すぎず難しすぎず、最適なゲームバランスになってさえいれば、十分おもしろいのです。

子ども達には、ゲームバランスがいかに大事かということを理解してもらえたはずです。
その上で、今回の課題制作へと取り組みました。
制作のために必要な素材はあらかじめ準備しておいたので、それらを自由にカスタマイズしながら、どうすればゲーム性がおもしろくなるか、ということを中心に考えていきます。

ゲームの主人公である勇者と、ダンジョンの壁や敵との当たり判定をどうするかとか、障害物の動きをどうするかとか、ダンジョンの通路をどう作るかとか、その辺りの調整次第では全く異なるゲームが出来上がります。
実際、僕が想定しているゲーム設定は、勇者がお姫様を助け出すというものなのですが、自分なりの独自の世界観でもって、偽者の中から本物のお姫様を探し出すという謎解きゲームを作り出した子どももいました。
また、敵のスピードをあり得ないぐらい速くしてみたり、あり得ないぐらい巨大化させてみたりする子どももいますが、そうやって実際に手を動かしてみて、さまざまな試行錯誤をしてみるということが大事だと思います。
与えられた範囲の中だけで、想定できる答えを導き出すのではなく、自分なりの方法で全く新しい価値を生み出すということは、すばらしいことです。
子ども達がどんなものを作り出すのかは、僕にも全く予想ができないわけで、そのような想定外で溢れているような状況を、僕が一番楽しんでいるような気もします。

さて、次回も今回の続きをします。
各々が納得のいくようなゲームバランスのダンジョンゲームが完成するといいですね!

それではまた、10月のキッズ★プログラミングでお会いしましょう!

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・次回の記事 → キッズ★プログラミング⑤ を開催しました!
・前回の記事 → キッズ★プログラミング③ を開催しました!

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