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とりくみ

キッズ★クリエイターズ⑨ を開催しました!

2020年2月5日、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターにて、第9回目となる『キッズ★クリエイターズ』を開催しました。

今年度最後の開催だったこともあり、できるだけ早く当日のレビューを書きたかったのですが、長崎の伊王島へ呑気に家族旅行したり、エガちゃん(江頭2:50)がユーチューバーとしてデビューしたりと、個人的に重要な出来事が重なってしまい、サイトの更新がずいぶん遅くなってしまったことをお詫びいたします。

さて、今回のキッズ★クリエイターズは、今までの総集編となります。
まずは、Scratch で制作中のゲームを完成させて、それををお互いにプレイしながら、各々何かを感じてもらおうというのが今回の狙いです。
僕も全員のゲームをプレイさせてもらったのですが、それぞれの個性がゲームの内容にしっかりと反映されていて、ゲームを通して子ども達の人生観にアクセスしているかのような感覚になりました。
子ども達自身も、自分の作ったゲームと、自分以外の人が作ったゲームの違いを目の当たりにして、何かを感じることができたのではないかと思います。
何かとは何か? と言われると答えに悩むのですが、例えば自分の考え方や行動パターンなどの個性や特性に自信を持てるのではないかということです。
自分の世界観だけで創作するのはとても楽しいことですが、他の人の作品に触れてみることで新たな知見があるはずだし、それは人の事を知るためというよりは、自分自身の事をより深く知るための体験ともいえます。
実際に、プログラミングによってゲームに仕掛けを作ることにこだわる子もいれば、グラフィックの細かい部分にこだわる子もいたりと、それぞれのこだわりポイントは多種多様なのです。
自分がこだわりたいポイントと、他の人がこだわりたいポイントの違いが見えてくると、自分の中の普通が、実は普通じゃないことや、そもそも普通って何やねんという疑問も生まれてくることでしょう。
そうすれば、自分の得意なことが結構イケてるかもしれないことや、自分が苦手なことを得意としている人がいることや、その人にもまた苦手なことがあることや、苦手なことをサポートし合えば無敵になれるかもしれないことや、自分の得意なことで勝負をすればオンリーワンになれるかもしれないことなどを、座学ではなく体験を通して実感することができるかもしれません。
そうすれば、どんなピンチが訪れようとも創意工夫によって何とかなるという考え方が自然とできるようになると思うのです。
そのような思考方法が、きっと幸せな人生を送るための基礎になってくれるはずです。

座学によって常に正解を示し続けるのは簡単です。
それは、子ども達の目の前に常にレールを敷き続け、脱線することもなければ行きたい世界も目指せないチクタクバンバンのようなものです。
一方で、子ども達に自由な創作環境さえ与えれば、それぞれに試行錯誤を繰り返しながら個性溢れる作品を作り上げてしまうというおもしろさは、僕が子どもチャレンジスクールをやり始めた当初からずっと感じていることです。
僕がこの教室運営を通して学んだ中から確実に言えることは、子ども達はそれぞれがまったく異なる特性を持っているということです。
子ども達の潜在能力を引き出すという過程においては、全員が全く同じ方法で学びながらひとつの正解を示すという教育が、いかに効率の悪い方法か(教える側はラクですが)ということを痛感します。
繰り返しますが、子ども達はそれぞれがまったく異なる特性を持っているのですから。

公教育が、いつまで時代遅れな教育をするつもりなのかはわかりませんが、鳥栖市の場合であれば『教科 日本語』をやってる場合ではなく、『教科 プログラミング』をやるべきなのです。
現在の学校では、『教科 プログラミング』を子ども達に教えることはできないのでしょうか?
だとすれば、なぜ『教科 日本語』なら可能なのでしょうか。
子どもファーストや教育ファーストではなく、教師の権威に気を使い、現在の教師が明日からでも実施できそうなことに重点を置いて採用された教科にはそれほど意味がありません。
結局のところ20世紀型の教育から抜け出せていないのですから。
教育とはもっとリベラルでデモクラシーであるべきなのです。
と、教育委員会の人達にやさしく教えてあげたいですね。

さて、今回で『キッズ★クリエイターズ』は終了しましたが、子ども達が来年度もまたやりたいと言ってくれたことは、僕のモチベーションにつながっています。
来年度も子どもチャレンジスクールを担当することは決まっているのですが、内容をどうするかは現在吟味しているところです。
昨年度に回帰して、プログラミングをメインにやってみるのもいいし、今年度の取り組みをベースにしながら STEAM 教育を実施してみるのもおもしろそうです。
内容がどうなるにしろ、その基本コンセプトは今回のキッズ★クリエイターズと変わらないはずなので、その点はご安心を。

あっという間の1年間でしたが、子ども達から学んだことがたくさんありすぎて、我が1年に一片の悔い無しです。
来年度はどんな子ども達との出会いがあるのか、今から楽しみで仕方がありません。

キッズ★クリエイターズの過去の記事

キッズ★クリエイターズ⑧ を開催しました!
キッズ★クリエイターズ⑦ を開催しました!
キッズ★クリエイターズ⑥ を開催しました!
キッズ★クリエイターズ⑤ を開催しました!
キッズ★クリエイターズ④ を開催しました!
キッズ★クリエイターズ③ を開催しました!
キッズ★クリエイターズ② を開催しました!
キッズ★クリエイターズ① を開催しました!
『キッズ★クリエイターズ』を開催します!

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