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とりくみ

『炎のゲームクリエーター』を開催します!

2021年の5月から、佐賀県鳥栖市のまちづくり推進センターが主催する『子どもチャレンジスクール』で、小学生向けのプログラミング教室を開催します。
その名も『炎のゲームクリエーター』です。

時が経つのは早いもので、このプログラミング教室も4年目に突入しました。
毎年、教室名を何にするかで悩むのですが、今回の『炎のゲームクリエーター』はさすがに意味不明だと言われそうですね。
特に『炎』って何やねん! と言われそうです。
でも、よく考えてみてください。
昨年は、『鬼滅の刃』の映画がさまざまな記録を更新して、炎柱の『煉獄杏寿郎』が大活躍し、主題歌の『炎(ほむら)』も空前の大ヒットとなったのは記憶に新しいところです。
ここでは『炎』という字が重要なキーワードになっています。
また、『聖闘士星矢(セイント・セイヤ)』の中でも、唯一無二の存在としてひときわ輝きを放つ、アンドロメダ瞬の兄であり、ギャラクシアンエクスプロージョンをも凌ぐキャラといえば…
そう、炎の中から何度でも蘇る『フェニックス 一輝』です。
ここでも『炎』という字が重要なキーワードになっています。

まわりくどい説明は不要でしょう。
つまり、『炎のゲームクリエーター』は、なかなかイイ感じの名称だということです。
今年度は、誰が何と言おうと『炎のゲームクリエーター』でいきますので、よろしくお願いいたします。

開催にあたって

思い返せば、2018年度からスタートしたこの教室。
当時、新学習指導要領の移行期間に入り、2年後の2020年度からは小学1年生から授業に組み込まれることがわかっていた『プログラミング教育』ですが、その2年間でプログラミング教育を先行実施する学校はほとんど無いだろうと予想していました(実際に予想が的中するところが悲しいのですが…)。
そのままプログラミング教育を受けることなく卒業することになってしまう、小学5・6年生を対象として、プログラミング教育格差を少しでも無くせないかな…
という適当な感じの思い付きで、この教室はスタートしたのです。
つまり、もともとは2年間限定でやることが前提であり、2019年度で教室は役割を終えるはずでした。
ところが、2020年度になって、佐賀県の小学校と特別支援学校小学部でのプログラミング教育の実施状況を見てみると、なかなか厳しいものがありました。
もちろんコロナウイルスの影響によって、教育改革を推し進めることが困難になったということが大きな要因かもしれませんが、それをもって教育改革をする必要が無いということにはなりません。
むしろオンラインツールの活用やプログラミング教育を一気に前進させるチャンスでもあったわけです。
そのチャンスをどのように生かすのかを期待を込めて見守っていたところ、教育委員会が満を持して出した答えは、宿題プリントを配って休校期間をひたすら耐え抜け! というお粗末なものでした。
学校が教育を放棄する瞬間を目の当たりにした子ども達は、どのような思考をすることになったのでしょうか。
残念ながら、今やるべきことがわからなくなってしまったという声はよく耳にします。
すでに多くの人が気付いているのですが、今までやってきた教育には多くの問題点があるわけで、それが言い逃れできないレベルで浮き彫りになってしまったのがコロナ休校の特徴だったと言えます。
もちろん長期休校を最大限活用して、自分の好きなことにのびのびとチャレンジできた子ども達もいたはずで、結果として効果的な教育ができたというパターンもあるでしょう。
コロナ休校は、学校教育に対して、さまざまな問いを投げかけてくれました。
コロナ休校を単なる負の遺産として終わらせるのではなく、休校を通して手に入れた知見を基にしながら、今後の学校教育にどう生かしていくのかを、もう何度目かの期待を込めつつ見守っていきたいと思います。

いずれにしても、今年度も、このプログラミング教室を開催する意義はあるという結論に達したことで、僕としては結構ノリノリで OK を出させてもらいました。
ただ、できるだけ早い段階で、この教室や、その他の民間のプログラミング教室や、もっと言えば一般的な学習塾や予備校などの存在意義がなくなるよう、魅力的な公教育の環境整備が進むことを心から望んでいます。
このような考えのもと、できるだけ子ども達がやりたいことを中心に取り組んでいくための、サロンのような感覚で、今年度も教室を運営していきたいと思っているところです。

どんなことをやるのか

今年度の『炎のゲームクリエーター』では、Scratch というプログラミング環境を使い、基本的にはゲーム制作を中心にしつつ、各々が興味関心のあるものを作っていくという流れで進めていこうと思っています。
写真の加工や、動画の編集や、イラストの描画や、音楽の制作など、ゲーム制作に付随する何かをやってみたいという声がある場合には、フリーソフトウェアを最大限活用しながら、個別に希望に応えられるようがんばりたいと思います。
プログラミング教育は超大事! と主張してきたわりには、実は教室のコンセプトとしては、『プログラミング』をすることにそれほど重点を置いていません。
例えば、みんなで正五角形を描くプログラミングをしてみましょうとか、ネコを目的の位置まで移動させるプログラミングをしてみましょうといった、答えのある問いに対して一斉に取り組むような、いわゆる授業的なことをするつもりはそもそも無いのです。
できる・できないとか、できなかったことができるようになったとか、そんなことはどうでもいいです。
あくまでも子ども達がはじめから持っている創造力を発揮してもらい、『クリエイティブ』な活動を楽しむ過程を大事にしています。
その過程で何かが身に付くのであれば、よくわからないうちに勝手に身に付いているでしょう。
なので、その日にどんなアクシデントが起こり、どのような感動的な解決方法が発見できるのか、または何も発見できずにため息をつくことになるのかなどは、全く予想がつかないし、とにかくやってみなければわからないということがわかっている以上、よくわからないことをやっていくということだけはわかっている教室なのです。
これは僕にとっても興味深い経験であり、このワクワク感を体験するために、この教室を続けていると言っても過言ではありません。

話は変わりますが、本日、教室で使用するすべてのパソコンの設定を完了させました。
会場で使用するパソコンが新しくなったので、プログラミングの環境をインストールしなおしたわけです。
インターネット環境が無いのは前回と同じですが、『Adobe AIR』を利用して『Scratch 2』を動かしていた前回とは違い、オンラインとほぼ同じ環境となる『Scratch 3』が使えるようになったことが大きいです。

昨年度の取り組み

参考のために、昨年度の取り組みをご紹介しておきます。
昨年度は『水曜!放課後!プログラミング!』を開催しました。

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